食道ガンは、咽頭と胃の間をつなぐ長さ約25cmの食道の組織内に悪性腫瘍が認められる病気です。
食道ガンは、性質や組織構造の違いなどから、「扁平上皮ガン」と「線ガン」の2種類に分けられます。
このうち扁平上皮ガンは、日本人の食道ガンの9割以上を占めています。
線ガンは日本人には少ないのですが、欧米人ではこのタイプが6割?7割を占めているそうです。
食道の外壁やその周囲には、細い血管やリンパ管が密集しています。
そのため、比較的早い段階から遠くへガンが転移してしまいます。
また、食道の周辺には、気管、大動脈、肺、心臓といった重要な臓器が集まっているため、食道の手術には高度な技術が必要とされます。
こうした点から、食道ガンは悪性度が高く、治療の難しいガンだといわれているのです。
Posted by banrai | 2008年5月15日 22:33 | パーマリンク
食道ガンは、飲酒や喫煙、刺激の強い食品の摂取との関係が深く、特に飲酒と喫煙が重なると、食道ガンの発症の危険性が増すと考えられています。
喫煙や飲酒と、食道ガンのリスクの関わりについて調べたところ、たばこを吸う人のリスクは吸わない人と比べて5倍、ほぼ毎日飲酒 する人のリスクは殆ど飲まない人と比べて2.7倍リスクがありました。
また、加齢も大きな要因で、他のガン同様、食道ガンの患者さんも高齢になるほど増えていきます。
食道ガンの患者さんは、50?70歳代の男性に多く、男性の割合は女性の5倍以上にのぼります。
食道ガンは、食生活との関係も指摘されていて、熱い飲食物や刺激の強い食品は、食道の粘膜を傷めて、食道ガンの発症の危険性を高めるといわれています。
そのほかに、遺伝や精神的ストレス、性ホルモンなどの関係も要因のひとつと考えられています。
Posted by banrai | 2008年5月15日 22:31 | パーマリンク
食道ガンの早期のうちは、自覚症状が殆どありません。
ガンが大きくなって食道の内腔を狭めてしまうと、飲食物を飲み込むときにつかえる感じがするようになります。
食道ガンの初期の頃には、酸味の強いものやひと口目のお酒を飲み込むときに沁みるような感じがします。
この感覚は、ガンが大きくなるとなくなってしまいます。
食道ガンが進行し、食道の外側に広がって肺や気管に及んでくると、胸の奥や背中が痛んだり、むせるような咳がでるようになります。
他の食道の病気でも、このような症状が起こるので、食道ガンなのか調べるためにも気になる症状が現れたら、必ず検査を受けるようにしましょう。
食道ガンは命にかかわる病気ですので、早期発見することが重要になります。
Posted by banrai | 2008年5月15日 22:30 | パーマリンク
食道ガンの診断の際には、「内視鏡検査」「エックス線検査」「生検」の3つの検査が行われます。
「内視鏡検査」は、食道の粘膜の状態を調べる検査で、口から食道に内視鏡を送り込みます。
ヨード染色という粘膜にヨードを散布する方法を行なうと、肉眼ではわからないような小さなガンも見つけることができます。
ヨード染色をすると、ガンの部分だけが染まらず白く残るのです。
「エックス線検査」では、食道ガンの早期だと診断は難しいのですが、ある程度進行している場合は、ガンの位置や大きさなどが確認できます。
バリウムを飲み、バリウムが食道を流れる様子をエックス線で連続撮影をします。
「生検」は、疑わしい組織の一部を摂取し、顕微鏡で組織を調べます。
ガンの確定診断に重要な検査ですが、最近はヨード染色による内視鏡検査でも確定診断が可能になっています。
Posted by banrai | 2008年5月15日 22:28 | パーマリンク
食道ガンと確定診断が出た後に、食道ガンの広がりを調べるために、「超音波内視鏡検査」「超音波検査」「CT、MRI」などの画像検査が行われます。
「超音波内視鏡検査」は、食道ガンの深さや食道周辺のリンパ節への転移を調べるもので、特殊な内視鏡で食道の内側から超音波を発して検査します。
「超音波検査」は、腹部のリンパ節や頸部や他の臓器などへの転移を調べる検査です。
「CT、MRI」は、リンパ節や肺、臓器などへの転移がないか、食道の周りの臓器に広がっていないかをチェックします。
このような検査に加えて、心臓や肺、肝臓、腎臓などの機能や栄養状態、免疫機能など、全身の状態を調べる検査も行われます。
また、「骨シンチグラフィー」や「PET(陽電子放出断層撮影)」なども行われる場合があります。
Posted by banrai | 2008年5月15日 22:27 | パーマリンク